●当日に確認するなら、このエントリー^^ 数学ⅡBのセンター直前の知識層整理
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いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。 KATSUYAです^^
センター試験までついに1日を切りました。
数学は暗記科目と違い、当日になると手持ち無沙汰になってしまうことも多いです。(今年は時間割が変わり、理科との兼ね合いによる待ち時間はないようですが^^;)
とりあえず傍用問題集やチャートの表紙にある公式一覧はコピーして持っておきましょう。
(拙著Principle Piece の数学IIを全てお持ちの方は、後ろの原則一覧だけあれば十分^^)
こちらのエントリーは、その公式とともに、「当日に携帯で見られる数学直前チェック」として書いてみることにします^^
数学Ⅱは主に後半の分野から出題されますので、そちらから。
[1] 数学II 三角関数
もっとも公式の多い単元です。まずは公式を全てチェックしてください。加法定理以降に目が行き過ぎて、加法定理前の公式が抜けないようにしましょう。
・加法定理前
■弧度法への変換
┗45度(1/4π)の何倍、30度(1/6π)の何倍、60度(1/3π)の何倍かで考えると分かりやすいです。
225度=45×5 → 5π/4
■相互関係
90-θ 、90+θ、180-θ、180+θ、270-θ、270+θ、360-θ(-θ と同じ)については、全てきちんと確認しておきましょう。赤字は必須!
・加法定理以降
加法定理、倍角、半角は毎年必ず聞かれます。cosの倍角は3通り表し方があり、出題頻度がとくに高いです。
また、sin2θ=2sinθcosθ を逆に用いた sinθcosθ=sin2θ/2 にも注意。
加法定理や倍角の公式を用いて36度(π/5)や18度(π/10)の考察をするものも数回出ています。θ=18度は sin4θ=cosθ 、sin2θ=cos3θ などを満たすことを確認しておきましょう。
■合成
合成を聞かれている場合は、■sin(θ+●) の形の穴埋めになっているときです。合成は、角度が一緒で、sinとcosの1次の項があれば出来ます。
[2] 数学II 指数対数・対数関数
こちらは、ダントツで方程式・不等式の頻度が高いです。置き換えにしたがって素直に計算しましょう。
条件式の変形の際には、対数公式 log M+log N=log MN や 底の変換公式が聞かれやすいです。
真数にあった場合はx>0、底にあった場合はx>0、x≠1 です。これも数回聞かれています。
また、指数で(2の3乗)+(2の-3乗) のような形になる場合は、x+1/x の形なので、相加相乗の関係で最小値を出させることも要チェックです。
また、対数不等式では、底が1より小さいか大きいかで、logをはずすときに不等号の向きが変わります。過去、2年連続で聞かれた題材でもあるので、こちらも忘れずに。
[3] 数学II 微分・積分
・接線の方程式 y=f’(a)(x-a)+f(a)
関数や接点のx座標に文字「a」が入っており、その点における接線の式などを「a」で表します。上記公式を使いこなせることは必須です。
・曲線外からの接線
曲線外からの接線の場合は、接点を(t、f(t))とおいて接線をtの式で表します。(上の方法)それが曲線外の点を通るとして方程式を解きます。この方程式の解の個数が、そのまま接線の本数と結びつくことは重要!!
・軌跡 (図形と式)
また、この単元でよく聞かれるのが軌跡です。x、yがaで表されているとき、aを消去すればx、yだけの関係式になりますので、「a=(xの式)になおしてyに入れる」と覚えておきましょう。
・3次関数の最大・最小
3次関数の最大・最小は微分して増減です。センターでは増減表を丁寧に書く必要はありません。極値、定義域があるなら端っこを調べておきましょう。それで十分です。
・面積
面積計算は配点が大きいので、慎重に。なお、例の a/6(αーβ)^3 の公式がいつ使えるのか、きちんと確認! 「a」が1でないときは非常に忘れやすいので、注意です。
面積は正ですが、グラフの上下関係が一定ならば符号違いが出てくるだけなので、最後に出た答えで調整すればOKです。(-10って出たら10が答えということ。)
また、どこの面積を聞かれているのかきちんと図を書いて調べましょう。ある程度の精度で図を書かないと、どこのことを指しているのか分からないときも、この問題ではよくあります。 まあまり雑だと、領域自体が存在しないようなこともありますので、そのようなときは丁寧に書き直しましょう。
[4] 数学B 数列
・等差数列、等比数列の一般項と和の公式
さすがに覚えていると思いますが、最終チェックを。
等差数列の和・・・初項、末項、項数が分かればもとまります。
等比数列の和・・・初項、公比、項数が分かればもとまります。
・Σの計算
■k、k^2、k^3の公式はもちろん暗記していますね。
■階差数列からもとの数列を求めるを求めるための公式
■一般項a_nと和S_nの関係式
■部分分数分解して和を求めるパターン(まんなかごっそり消えます)
■等差数列×等比数列の和 Sー(公比)Sを考える
公式暗記以外に、解き方や手順を理解していないとできないものもあります。部分分数分解で和を出すものも過去に出ています。
・漸化式 パターンがたくさんあります。あまり難しいものは誘導ありですが、最低限手元で見直せるパターンは全て見直しておきましょう。
■等差型、等比型、階差型に直せば漸化式は解ける。
■a_n+1=pa_n+q 型 特性方程式を解く
教科書に記載されているこれらのパターンは、最低限理解しましょう。
・数学的帰納法
センターでは2年前ぐらいに初めて出ましたが、頻度は低いです。証明の途中を埋めさせていきますので、添字(nなのかn+1なのか)などに注意して読みながら埋めていけば、そんなに怖くないでしょう。
[5] 数学B 平面ベクトル・空間ベクトル
平面も空間も、ベクトルで表す限り公式は殆ど変わりません。成分で表すと1つ増えるだけです。
・ベクトルの和、差、実数倍、成分計算等はOKでしょう。
・内積計算・・・始点を必ず合わせてから、なす角度を計算することに注意!
・成分における内積、cosθ・・・公式を確認。
・垂直=内積ゼロは、ほぼ毎年どこかで聞かれます。
・位置ベクトル
問題文に書いてある基本のベクトル(平面なら2つ、空間なら3つ)に線を引く!基本ベクトルは、問題の要となります。
・基本ベクトルがAB、AC、ADとかなら、それはA基点のベクトルで考えなさい、ということになります。PQ(→)=AQ-APと即座に直して計算しましょう。
以下、O基点、基本ベクトルはOA,OB,OCとします。位置ベクトルで重要な公式を並べます。
・直線A、B、Cが一直線上 (平面、空間共通)
AB=kAC (実数倍)
・直線AB上の点P (平面、空間共通)
OP=(1-s)OA+sOB (係数の和が1)
・例 OAとBCの交点P 直線の中にOが入っているときは、まず実数倍で設定(OP=kOA)する方がラクです。
・例 ACとBDの交点P 直線の頂点にOがないなら、どちらも係数の和が1となる設定で行きましょう。
※垂直条件は、点を設定してから最後に使います。
・点Pから直線ABに下した垂線H (平面・空間共通)
OH=(1-s)OA+sOB とおき、 PHとABの内積ゼロで方程式。
・平面ABC上の点P (空間のみ)
A,B,C,Pが同一平面上にある、など違う表現になることもあります。図形的な意味を考えましょう。
OP=(1-s-t)OA+sOB+tOC (係数の和が1)
・点Pから平面ABCに下した垂線の足H
OH=(1-s-t)OA+sOB+tOC とおき、PHがAB,ACの両方に垂直であることを利用。
それでは、当日頑張ってください^^
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