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【答え】良問_神7(2015年入試 7位) PieceCHECK 2015-32

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いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。KATSUYAです^^

先日から、2015年の良問に関するPiece CHECKを紹介しています。今年も7問紹介いたします。今回は、その最初(7位)です。




先日の、2015年 良問 神7 第7位 3次関数の性質の問題の解答です。

(慶応大 経済学部 2015



3次関数の性質について、うまく誘導して問題を設定しています。面積は計算をうまく行えばすっきりし、微積の問題量が比較的豊富でないと点数に結びつかないタイプの良問です。


(1)は、極値以外の解ですが、グラフ上では接点以外の交点としてとらえることができます。その交点がγですから、簡単に解くことができます。

(2)では、F(x)とF(x)-F(β)は微分したら変わらないことを利用すると、γがα、βとつながっています。この事実は、以下の原則をそのまま聞いているのと変わりません。


Principle Piece II-100 3次関数の特徴を押さえる
(Principle Piece 数学II 微分(1冊目) pp.44
(新版と旧版で、番号、記載ページが異なる場合があります。)

図から、αは、βとγを2:1に内分する位置にあると分かります。



最後は面積です。F(x)を微分したもののグラフを考えてそれを積分しますから、結局は F(α)ーF(γ)を計算することになりますが、もしF(β)ーF(α)
(極値の差)であれば、こちらの原則が使えます。



Principle Piece II-107極値の差は a/6 (β-α)^3 の公式利用
(Principle Piece 数学II 積分 p.13
(新版と旧版で、番号、記載ページが異なる場合があります。)


今回はこれがそっくり使えるわけではありませんが、そもそもこの「6分の・・・」の公式は、過程の重要であると強調した原則があります^^



Principle Piece II-105a/6 (β-α)^3 の公式は過程も重要
(Principle Piece 数学II 積分 p.9
(新版と旧版で、番号、記載ページが異なる場合があります。)


その過程を利用して式変形を行えば、計算量が比較的おさえられます。この変形をしたことがない人は、必ず1度行っておきましょう。


最後は、解と係数の関係でα、βをa,bに変えるだけですね。この手のタイプもよくあります、実質判別式Dの最大値を聞いているのと同じです。






やること1つ1つは単問で聞かれれば傍用問題集のBレベル、発展レベルですが、うまく組み合わさっており、無駄の少ない問題でした^^





1.解けた人は、今後の勉強はじっくり演習をしましょう。

2.解けなくて、原則を知っていた人は、思考時間を長くする演習をしましょう。

3.解けなくて、原則も知らなかった人は、原則集めからやる必要があります。




Piece CHECKシリーズでは、出来あがった答案からは見えない部分を解説していくことで、「なぜそうやって解くのか」「いったいどこからそんな答案が生まれるのか」に答えていきます。






関連するPrinciple Piece

Principle Piece 数学II 微分
Principle Piece 数学II 積分






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2013年度のPiece CHECK が見たい人はこちら




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