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【答え】条件式から一般項を求める Piece CHECK 2016-71

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いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。KATSUYAです^^
 

先日の、条件式から一般項を求める問題の解答です。

 

 

解答

 

(兵庫県立大 工 2013)

 

解説

今回は、条件式から数列の一般項を求める問題です。漸化式の部類に入ります。

 

条件式の中に、和の式が入っています。和の式が入っているときは、nを1つずらして辺々を引き算していけば見えてくることが多いです。

 

 

Principle Piece B-17  Snとanの漸化式型 nを1つずらして辺々を引く 

(拙著シリーズ(白) 数学B 数列 p.38-39)

※新版と旧版で、原則の番号や掲載ページが異なる可能性があります。

 

 

(2)は、正確には和の式ではありませんが、それでも足し算の式が入っているときには、同じ原則が使えると推測できます。ただし、nをずらした場合には、その式が成り立つnの範囲には十分注意しましょう。n-1が入っているときは、n=1では成り立ちません。

 

 

また、条件式に和の式が入っているときは、最初の数項は、一般式に当てはまらない可能性があります。階差数列のときはほぼn=1でも成り立ちますが、

 

 

別解:帰納法でも可能

 

原則が思い浮かばなかったなかった場合、最終手段としてゴリ押しする方法があります。それは、最初の何項かを求めて、一般項を推定し、それを証明する方法です。帰納法ですね。

 

(1)であれば、a_1=2、a_2=6、a_3=18・・・となります。最初から等比数列と予想できます。(2)でも、b_1=1、b_2=3、b_3=10、b_4=30、b_5=90、・・・となります。b_3以降は等比数列と予想できます。

 

帰納法を用いるときは、n=1,2,・・・k で成り立つと仮定する(現在完了法)ことに注意しましょう。

 

 

 

 

 

1.解けた人は、今後の勉強はじっくり演習をしましょう。

2.解けなくて、原則を知っていた人は、思考時間を長くする演習をしましょう。

3.解けなくて、原則も知らなかった人は、原則集めからやる必要があります。

 

 

 

Piece CHECKシリーズでは、出来あがった答案からは見えない部分を解説していくことで、「なぜそうやって解くのか」「いったいどこからそんな答案が生まれるのか」に答えていきます。

 

 


関連する拙著シリーズなど

Principle Piece 数学B 数列

Principle Piece 数学II・B (原則のみ)

 

 

 

センター対策は万全でしょうか??

Principle Piece 数学II・B 第1回センター模試

Principle Piece 数学II・B 第2回センター模試

 

 

 

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これまでのPiece CHECK が見たい人はこちら

 

 

 

 

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