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【答え】方程式の有理数解と整数解 PieceCHECK 2016-65

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いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。KATSUYAです^^
 

先日の、方程式の有理数解問題の解答です。

 

 

解答

 

(日本獣医生命科学大  2013)

 

解説

今回は方程式の有理数解です。前回とタイトルは同じですが、用いる手法は全然違います。

 

 

ヒントに書きましたように、因数定理の代入候補(下の原則を参照)を考えることが本問の本質となります。なぜ、代入候補が絞られるのかについての証明ができれば、そのまま今回の解答につながると思います。

 

 

Principle Piece II-21  因数定理の代入候補を把握しておく

(拙著シリーズ(白) 数学II 複素数と方程式 p.28)

 

本問は、方程式の最高次の係数が1であることから、「有理数解であれば整数解」ということに気づけるかどうかがカギとなります。これができれば、ほぼ勝ちでしょう。

 

 

(1)は「整数解」の判定ですので、はなから整数と決め付けて議論をすすめることができます。定数項の3だけを移項すると、整数xがあるとすれば3の約数であることがすぐに分かります。

 

 

(2)は有理数解ですから、(1)のようにはいきません。有理数解ならば整数解であることを示してから、整数解の議論に持ち込みます。k=ー1、0のときは因数定理により簡単に因数分解できるので、ちゃちゃっとしてしまいましょう。

 

 

有理数解の議論の仕方の原則は、きちんと把握しておきましょう。

 

 

Principle Piece A-76  有理数解は有理数を設定 「互いに素」を忘れずに 

(拙著シリーズ(白) 数学A 整数 p.65~66)

 

 

p、qが互いに素であることを抜かすと、p=1であることが言えません。忘れないようにしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

1.解けた人は、今後の勉強はじっくり演習をしましょう。

2.解けなくて、原則を知っていた人は、思考時間を長くする演習をしましょう。

3.解けなくて、原則も知らなかった人は、原則集めからやる必要があります。

 

 

 

Piece CHECKシリーズでは、出来あがった答案からは見えない部分を解説していくことで、「なぜそうやって解くのか」「いったいどこからそんな答案が生まれるのか」に答えていきます。

 

 


関連する拙著シリーズなど

Principle Piece 数学A 整数

Principle Piece 数学I・A (原則のみ)

 

 

センター対策は万全でしょうか??

Principle Piece 数学II・B 第1回センター模試

Principle Piece 数学II・B 第2回センター模試

 

 

 

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これまでのPiece CHECK が見たい人はこちら

 

 

 

 

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