いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。KATSUYAです^^
先日の、100で割った余りの問題の解答です。
解答
(久留米大 医 2013)
解説
今回は下2桁についてです。下2桁=100で割った余りと読み替えることは比較的容易かと思いますが、では「100で割った余りで分類しなければいけないのか・・・」と思うところがスタートになります。
たしかに、100で割った余りで分類すれば確実に答えは得られますが、さすがにしんどすぎます。
100=10^2 であることを利用すると、10で割った余りでもある程度は把握できるはずです。その際には、二項展開を利用することが原則でしたね^^
(拙著シリーズ(白) 数学A 整数 p.34)
m=10q+r とおいて2m^5 を二項展開してみると、結局最後の2r^5だけが下二桁に関わる式だと分かります。係数の2や、5乗であることで二項係数が全て5の倍数であることなどにより、ほとんどが100の倍数になっています。
あとは、r=0~9で、2r^5の下二桁を求めます。5乗するのは少ししんどい数値もありますので、合同式でうまく減らしていきましょう。
※ただし、1桁については、累乗をある程度記憶しておくことは重要です。私の解答例でいうと、r=8のときの2r^5は65536と、まともに数値を計算した値になっていますが、これは知っているからで、一切計算していません。2×8^5=2^16 とすることで求めました。
値をある程度知っていることは、大きな時間短縮につながりますね^^
背景:下●桁の問題
下1桁、下2桁などの問題は、ほぼ全て整数問題の部類に入り、10や100で割った余りを議論することで解決します。代表的な例としては、以下のような問題でしょう。
・自然数について、nとn^5 の1の位は一致することを示せ。
→n^5-nが10の倍数であることを示す。5でわった余りなどで分類すると出来ます。
・2乗しても下2桁が変わらない自然数の下二桁を求めよ。
→n^2-n が100の倍数となるようなnを10~99の間で求める。→ 76、25
なお、下2桁が76、25の自然数は、何乗しても下2桁は76、25のままです。
2.解けなくて、原則を知っていた人は、思考時間を長くする演習をしましょう。
3.解けなくて、原則も知らなかった人は、原則集めからやる必要があります。
Piece CHECKシリーズでは、出来あがった答案からは見えない部分を解説していくことで、「なぜそうやって解くのか」「いったいどこからそんな答案が生まれるのか」に答えていきます。
関連する拙著シリーズなど
センター対策は万全でしょうか??
Principle Piece 数学II・B 第1回センター模試
Principle Piece 数学II・B 第2回センター模試
注:拙著シリーズは、 アマゾンのIDからでも購入が可能になりました。
注:また、販売先のサイトはクレジット決済に対応し、利便性が向上ました。
NEW!!
※受験ランキングに参加しています。「役に立った」という方は、クリックしていただると、すごくうれしいです^^