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先日の、直角三角形と整数の問題の解答です。
解答
(琉球大 理系 後期 2013)
解説
今回は直角三角形と整数絡みの問題です。直角三角形の3辺といえば、三平方の定理が成り立ちますので、この式が成り立つためには、a,b,cがどんな数字であるかを吟味していきます。
面積が3の倍数ということなので、1/2倍する前のabは6の倍数であることを示す必要がありそうです。6=2×3なので、2の倍数かつ3の倍数となります。
等式がある場合の証明問題は、余りを考えて矛盾を導くことが原則です。
(拙著シリーズ(白) 数学A 整数 p.28~29)
これにより、式として出た余り64をp-4で割ると、余りが4になることになります。あとは全調査です。整数問題では、ある程度候補を絞ったら、全調査したほうが早いという感覚も常に持っておきましょう。
背景:三平方の定理を満たす整数
a^2+b^2=c^2 を満たす自然数は「ピタゴラス数」と呼ばれ、今回のような性質の他にも、以下に示すようなさまざまな性質があります。余裕があれば証明してみましょう。
・ピタゴラス数の偶数は、4の倍数である。
・a,b,cのうちすくなくとも1つは5の倍数である。
・abcは60の倍数である。(3、4、5の倍数があることから導かれる)
2.解けなくて、原則を知っていた人は、思考時間を長くする演習をしましょう。
3.解けなくて、原則も知らなかった人は、原則集めからやる必要があります。
Piece CHECKシリーズでは、出来あがった答案からは見えない部分を解説していくことで、「なぜそうやって解くのか」「いったいどこからそんな答案が生まれるのか」に答えていきます。
関連する拙著シリーズなど
センター対策は万全でしょうか??
Principle Piece 数学II・B 第1回センター模試
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