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Channel: 東大数学9割のKATSUYAが販売する高校数学の問題集
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【答え】直角三角形と整数 PieceCHECK 2016-62

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いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。KATSUYAです^^
 

先日の、直角三角形と整数問題の解答です。

 

 

解答

 

(琉球大 理系 後期 2013

 

解説

今回は直角三角形と整数絡みの問題です。直角三角形の3辺といえば、三平方の定理が成り立ちますので、この式が成り立つためには、a,b,cがどんな数字であるかを吟味していきます。

 

 

面積が3の倍数ということなので、1/2倍する前のabは6の倍数であることを示す必要がありそうです。6=2×3なので、2の倍数かつ3の倍数となります。

 

等式がある場合の証明問題は、余りを考えて矛盾を導くことが原則です。

 

 

Principle Piece A-65(一部)  等式の絡む整数問題 → 余りの等式で不合理を導く

(拙著シリーズ(白) 数学A 整数 p.28~29)

 

 

これにより、式として出た余り64をp-4で割ると、余りが4になることになります。あとは全調査です。整数問題では、ある程度候補を絞ったら、全調査したほうが早いという感覚も常に持っておきましょう。

 

 

 

背景:三平方の定理を満たす整数

 

a^2+b^2=c^2 を満たす自然数は「ピタゴラス数」と呼ばれ、今回のような性質の他にも、以下に示すようなさまざまな性質があります。余裕があれば証明してみましょう。

 

・ピタゴラス数の偶数は、4の倍数である。

・a,b,cのうちすくなくとも1つは5の倍数である。

・abcは60の倍数である。(3、4、5の倍数があることから導かれる)

 

 

 

 

1.解けた人は、今後の勉強はじっくり演習をしましょう。

2.解けなくて、原則を知っていた人は、思考時間を長くする演習をしましょう。

3.解けなくて、原則も知らなかった人は、原則集めからやる必要があります。

 

 

 

Piece CHECKシリーズでは、出来あがった答案からは見えない部分を解説していくことで、「なぜそうやって解くのか」「いったいどこからそんな答案が生まれるのか」に答えていきます。

 

 


関連する拙著シリーズなど

Principle Piece 数学A 整数

Principle Piece 数学I・A (原則のみ)

 

 

センター対策は万全でしょうか??

Principle Piece 数学II・B 第1回センター模試

Principle Piece 数学II・B 第2回センター模試

 

 

 

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これまでのPiece CHECK が見たい人はこちら

 

 

 

 

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