Quantcast
Channel: 東大数学9割のKATSUYAが販売する高校数学の問題集
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1670

【答え】式の値とその性質 Piece CHECK 2016-2

$
0
0

いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。KATSUYAです^^

先日の、式の値とその性質の解答です^^


(信州大 教育 2013




今回の問題は基本的な問題です。問題文にはほとんど数値がありませんが、「自分でどこまでおいていいか」を適切に判断する問題として入れてみました。


まず、ヒントにも書いたように、(1)の値は、長さの比の値です。すなわち、1:2だろうが30:60だろうが、比の値は一定ですから、数値が決まらなくてもいいということになります。これは、1文字なら残ってもいいということです。


今、条件式は1つあります。条件式の数だけ文字は減らせますから、これから自分で2文字おいても、1文字にできますね^^


ULTIMATE Principle Piece条件式1つにつき文字は1つ減る


よって、全体のABの長さを「k」で、Cは内分点ということなので、ベクトルのときによく使う「1-t:t」の係数を利用しました。


(2)は、次数下げでよく使う手法です。√ だけを残して移項して2乗すると、αが満たす2次方程式となります。


次数下げの他に、本問のように適当にαの何乗かをかけて、数列の漸化式のような形を作ることもできますので、知らなかった人は覚えておきましょう^^


Principle Piece II-15高次式の値は次数下げで
(拙著シリーズ(白) 数学II 複素数と方程式 p.13~15


なお、本問で出てくる数字「α」は、「黄金比」と呼ばれており、他に「フィボナッチ数列の一般項」、「36°、72°、72°の三角形の相似から18°、36°の三角比の値を求めるとき」などにお目にかかる式です。こちらは知っておいて損はないでしょう^^


※名刺の縦横のサイズ比なども、これに近い値で作られているそうですが、これは知っておいても・・・ですね^^;



1.解けた人は、今後の勉強はじっくり演習をしましょう。

2.解けなくて、原則を知っていた人は、思考時間を長くする演習をしましょう。

3.解けなくて、原則も知らなかった人は、原則集めからやる必要があります。




Piece CHECKシリーズでは、出来あがった答案からは見えない部分を解説していくことで、「なぜそうやって解くのか」「いったいどこからそんな答案が生まれるのか」に答えていきます。





関連するPrinciple Piece

Principle Piece 数学I 数と式
Principle Piece 数学Ⅱ 複素数と方程式
Principle Piece 数学II 三角関数
Principle Piece 数学III 式と曲線







2012年度のPiece CHECK が見たい人はこちら
2013年度のPiece CHECK が見たい人はこちら


※受験ランキングに参加しています。「役に立った」という方は、クリックしていただると、すごくうれしいです^^/


 



Viewing all articles
Browse latest Browse all 1670

Trending Articles