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【答え】漸化式と極限 Piece CHECK 2014-90

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いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。KATSUYAです^^



先日の 漸化式と極限 の問題の解答です^^ 



(名古屋市立大  薬 2011)



漸化式と極限を絡めた問題で、一般項を求めることが出来ないタイプです

この手の問題では、不等式の証明をさせて、最終的に極限を求めさせる流れですが、極限を求める際には、等比数列的な不等式を作っていくものが殆どです。

この際に、威力を発揮する原則があります。

Principle Piece Ⅲ-42一般項不明の漸化式は平均値の定理が有効
(Principle Piece 数学Ⅲ 微分法の応用 pp.51-53)


詳しい使い方は最後の極限のところで見てみましょう。


まず(1)については、接線の方程式とx軸との交点を求める作業なので、そんなに難しくはないでしょう。x_n+1=・・・の形にしていないのは、この時点ではcos(x_n)が0にならないとは言い切れないからです。 「関係式を求めよ」なので、0かもしれない数で割って減点されないようにしましょう。



(2)は、極限の前段階としてよく聞かれます。極限がπになるのだなと予想を付けるヒントとなる証明問題です。nに関する証明問題なので、帰納法がいいでしょう。

n=k → k+1 の部分では、関係式の関数として出てくる x-tanx が単調減少であることを利用して小めするといいでしょう。関係式やその絶対値は単調減少になることが多いです。

最後の(3)で平均値の定理を用います。平均値の定理を用いると、|x_n-π|と|x_n+1-π|の比が、f’(c)で表せます。

これは、π=f(π) のように、●=f(●)と置き換えられることがポイントです。極限値では必ずそれが成り立つので、平均値の定理が使える形をしていると思ってOKです。


そのf’(c)が1より小さい数字であれば、等比級数的に不等式が立てられるため、πとの差が等比級数的に小さくなり、極限が0になるということです。



少しレベルが高めの原則ですが、入試にそのまま使える手法として、非常に有効ですので、ぜひ覚えておきましょう^^







【1】「こんなの簡単すぎる!!」と思った人は、Pieceが身についています^^今後の勉強はじっくり演習をしましょう。

【2】解けなくて、原則を知っていた人は、思考時間を長くする演習をしましょう。


【3】解けなくて、原則も知らなかった人は、原則集めからやる必要があります。


Piece CHECKシリーズでは、出来あがった答案からは見えない部分を解説していくことで、「なぜそうやって解くのか」「いったいどこからそんな答案が生まれるのか」に答えていきます。








<関連するPrinciple Piece> Principle Piece 数学III 微分法の応用








<過去のPiece CHECK>
2年分のPiece CHECKを分野別にしてあります。これだけ見れば、問題集1冊分ぐらいあります!











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