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Channel: 東大数学9割のKATSUYAが販売する高校数学の問題集
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センター試験数学ⅡB・第4問・2009年(答)

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いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。KATUSYAです^^

先日の、センター試験(2009年)の問題の解答です^^ 



(センター 2009 第4問)

普段のベクトルに比べると、少し難しいタイプの問題ですね。

(1)はただの面積公式ですから、きっちり覚えて確実に計算したいところです。

(2)からが問題。A1やB1といった位置が新たに登場するため、位置を特定しにくいです。しかも、表現の仕方を問題文に合わせなければいけません。

OQベクトルについては、基点がBAとBEですから、まずBまで進んでしまってから、内分点の公式を使えばOKです。

従って、基点のベクトルがOB、BA、BEの3つとなります。(非常にややこしい設定です)

空間ですから、3つの基本ベクトルを置けば、いかなる点も表すことができるはずですね。

Principle Piece B-48空間では、基本ベクトルを3つおく

(Principle Piece 数学B ベクトル pp.62~63



また、2直線の交わり判定については、以下の原則があります。

Principle Piece B-54空間における2直線の交わり判定
→ 2つの未知数が3つの方程式を満たすかどうか

(Principle Piece 数学B p.78


本問では、OBベクトルの係数がすでに一致しているので、残りの係数を一致させる必要があります。その条件が、キ・ク・ケとなります。

その後、どの文字で進めていくのかがもっとも迷うところでしょう。「コ」に入る文字ですが、「オ」「カ」の部分と表現が逆になっていることに注目すると、a=1-c によって入れ替えることができます。従って、a が入るわけですね。


どちらも a:1-a に内分する点であれば、相似比→面積比 が活用できます。幾何の知識ですね。

最後のB1D1も、E1D1-E1B1 であると考えれば、AB、BCだけで表すことができます。 この2つのベクトルは、最初の面積を求める際に使ったベクトルですね。 

これまで基本ベクトルとしていたOB、BA、BEベクトルから、またBA、BCだけに戻るところも、混乱を招く要因となったでしょう。


「流れに乗る」という意味では、かなり上級レベルのタイプでした。




1.解けた人は、今後の勉強はじっくり演習をしましょう。

2.解けなくて、原則を知っていた人は、思考時間を長くする演習をしましょう。

3.解けなくて、原則も知らなかった人は、原則集めからやる必要があります。




Piece CHECKシリーズでは、出来あがった答案からは見えない部分を解説していくことで、「なぜそうやって解くのか」「いったいどこからそんな答案が生まれるのか」に答えていきます。









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