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【速報】同志社大学 全学部理系 | 2014年大学入試数学

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●2014年度大学入試数学評価を書いていきます。今回は同志社大学(全学部理系)です。

いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。 KATSUYAです^^

いよいよやってまいりましたね。この季節。今年もやっていきます。
2014年 大学入試数学の評価を書いていきます。


2014大学入試シリーズ第8弾。

私大シリーズ、第8弾。

同志社大学(全学部理系)です。


問題の難易度(易A←→E難)と一緒に、

典型パターンのレベルを3段階(基本Lv.1←→高度Lv.3)で書いておきます。
また、☆は、「解くとしたらこれがいい」というオススメ問題です。


難易度の指標は、こんな感じです。


 

D・・・難関大学でも難しい部類の問題。

E・・・超高校級の難問。試験場では即捨てOKの問題。



また、解答までの目標時間を、問題ごとに書きます。

※目標時間=解き方を含め、きちんと完答するまでの

標準的な時間です。



したがって、

目標時間を全部足すと、試験の制限時間を越える

ことも、当然ありえます。



同時に、その時間の2倍考えてもまったく手がつかない場合は、

ヒントや答えをみるといい という目安にしてください。




同志社大学 全学部理系 

(試験時間100分、4問)


全体総評・合格ライン

昨年並みです。制限時間からは明らかに難化だろう、といいたいところですが、ほとんどが後半の、しかも最後の小問だけに時間が掛かり、そのほかは標準問題で、同志社にしてはまだ穏やかな計算なので、総合的には難易度に変化なし、と言えるでしょう。

数学Ⅲが2問で、2問とも積分という傾向は、昨年と一緒です。昨年はさらに数学Ⅲ絡みが1問あったので、まだまし。

試験時間100分に対し、

目標解答時間合計は120分。(昨年は95分)

第3問、第4問を(全部解くとしたら)80分見ています。積分の計算がとにかく非常にメンドクサイですね。。。

■合格ラインですが、

第1問は最後以外は同志社理系受験者ならどうってことないでしょう。
第2問も標準的な空間ベクトルの問題で、こちらも最後までミスなくいけたらいい、という感じ。
第3問は、最後の面積計算以外を抑えればOK. 接線あたりで差がつくか。
第4問は、最後の2問だけですが、昨年以上の計算マラソン。捨ててOKです(笑)し、第3問まで調子よく来ていれば、(2)ぐらいまででもいいでしょう。

総合して、2完半あれば十分でしょう。65%ぐらいでしょうか。






☆第1問・・・確率、復元抽出、期待値、Σ(B、20分、Lv.2)

1~9のカードを引く(復元抽出)問題で、かなり穏やかです。最大値がXのときの確率などを、無駄に繰り返し聞いてきます。問題数稼ぎにも見えるような配置でした。


最大値問題は、こちらの原則で決まりですね^^

Principle Piece A-27サイコロの目の最大、最小
最大5=(最大5以下)ー(最大4以下)


(Principle Piece 数学A 確率 pp.10~11)


最後のΣ計算はかんがえさせられますが、準望遠鏡型の形です。途中式が完全に消えるわけではありませんがが、係数が-1となって残っていくわけですね。


Principle Piece B-6Σ計算は、公式適用が難しそうなら望遠鏡型


(Principle Piece 数学B 数列 pp.23~24)


※KATSUYAの解いた感想

これはかなり簡単だな^^; 場合の数も確率も聞くの?どっちかでいいのでは・・・ 最後は和を並べてみて、途中式のからくりを理解。解答時間9分。


☆第2問・・・空間ベクトル、球面と四面体(B、25分、Lv.1)

標準的な空間ベクトルの問題です。3点で出来る三角形、それを含む平面に下した垂線、体積など、聞いていることはすべて標準的な問題です。

ただ、係数はまあまあウットウしいので、計算量は膨らみます。この手の問題はどうしても分数が絡みますので、しょうがないですね。

しかし、最後のPの座標を出すところまで聞かれると、20分で通過するのは難しいでしょう。


開放自体は、典型パターンですから、原則もきちんとあります^^

Principle Piece B-53平面に下した垂線
[1]平面上にあるので s,t,1-s-t の係数
[2]2ベクトルと垂直なので、内積0の式 

(Principle Piece 数学B ベクトル p.75)


これを押さえておけばOK^^


Pの座標は、OHの単位ベクトル×OP とするのがスマート。


※KATSUYAの解いた感想

これまた穏やか。空間ベクトル。係数はめんどいけど・・・。係数がメンドイと、長さを出す気がなくなる(笑) 解答時間14分。 

※なお、結果が複雑なものほど、作成者が数値を適当に決めている傾向が強いです(笑) 作成者がラクをすると、受験生は苦しめられるという皮肉な構図となっています。






第3問・・・微積分総合(BC、35分、Lv.2)

微積分総合の標準問題ですが、「数学Ⅲ」「微積総合」「標準」の3拍子が揃うと、これは十分難関大レベルです。

やることは単純で、微分、接線の方程式、グラフ概形、面積です。

曲線上の点外から引いた接線の方程式は、数Ⅱで学んだ知識が活かされます^^ 図形と式のところで最初に出てきます。円外の接線です。

Principle Piece Ⅱ-39円外から引いた接線 接点のx座標をtとおくことが優先 


(Principle Piece 数学Ⅱ 図形と式 p.34)



「通る」という条件よりも接する条件の方が強いですから、接する条件を使った方が有力ですね^^

Principle Piece Ⅱ-37「通る」よりも「接する」に着目する 


(Principle Piece 数学Ⅱ 図形と式 pp.26~28)


グラフはいいでしょう。なお、(1)で第2次導関数まで求めさせていることと、接線が2本引けることの意味を考えると、凹凸は調べたほうがいいと思います。

最後の面積は計算マラソンですね。次の第4問に比べれば短距離走に見えますが・・・。


※KATSUYAの解いた感想

典型的な難関大パターン。微積総合出た。最後の面積は計算は・・・まだましかな^^; 解答時間19分。


☆第4問・・・法線、軌跡、媒介変数表示、面積(C、45分、Lv.2)

こちらも微積総合問題といったところですが、第3問とは内容はほとんどかぶらないので、そこはうまいセットだと言えます。ただし、計算量は第3問以上に地獄レベルです。最後の面積で正解した人が何人いるか、同志社の方に聞いてみたいぐらいです。


なお、三角関数の積分に関しては、こちらを必ず押さえておきましょう。おそらくわかってても適用を諦めた人も多かったと思いますが。。。

Principle Piece Ⅲ-47三角関数の積分は次数を1次に下げてから 


(Principle Piece 数学ⅢC (原則のみ))


しかし、(3)の答えの形からしても、雲行きがあやしくなっているのは分かると思うので、捨てるのが正解だったと思います。(3)も、結構メンドクサイですしね^^;



※KATSUYAの解いた感想

今年も、第3問と第4問が積分か。昨年と合わせると、最高新記録のメンドクサさ(泣) もう記録更新はしないで欲しい。解答時間27分。(うち、16分が最後)




対策

問題のレベルは、さすがに傍用問題集ではなかなか見かけないものが多いです。しかし、やらなければいけないことは、典型的な手法ばかりであることも事実。チャートなどでパターンをちゃっちゃと頭に入れて、その後受験用の問題集で演習量を確保し、多少のパターンの組み合わせを、新たに複合パターンとして自分のものにしていくといいでしょう。

 
以上です^^        次回は、同志社大学(文系)です。




■他年度、他の大学の入試数学■

>> 2010年度
>> 2011年度
>> 2012年度

>> 2013年度

>> 2013年の同志社 理系




■関連するPrinciple Piece■

★ 数学A 確率 (第1問)
★ 数学B ベクトル (第2問)
★ 数学ⅢC(原則のみ) (第3、4問)



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