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【センター】2017年 数学IIB 第3問 数列

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●センター試験過去問の解説です。解き終わってから見てくださいね^^



いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。KATSUYAです^^


センター試験が近づいてきましたので、センター試験の過去問を題材に解説をしていきます。


※問題については、お手元の過去問集や、各種予備校のサイト、大学入試センターのHPなどから入手できますので、そちらをご覧下さい^^




おそらく、センター試験の過去問の解説やサイトの中で、最も「リアルな」解説になると思います。




2017年 数学IIB 本試 第3問 数列

 

 

 

 

ここでは、センター試験として解くには、どこまで不完全な答案でよいか、といった、時短テクニックに重点を置きます。センター試験で解くときは、上の紫の部分さえ書けばOKです。



今年の数列は前半が等比数列、後半は等差×等比の和です。文字が比較的多めでしたが、誘導は比較的わかりやす買ったと思います。

 

(1)はいいでしょう。s1~s3を横っちょに書いて、暗算でさくっと求めます。

 

 

(2)から一般的な議論となります。a,b,x,rの4文字があり、条件式もごちゃごちゃしています。落ち着いて解けばどうってことないですが、IIBは時間もなく焦りやすいので、こちらのテクがものをいいます。

 

センター時短テク 条件式が多い時は、穴埋め部分から読む 最初から全部「まともに」受け止めない

 

 

 

最初の「ウ」ですが、①から変形できます。xr=・・・とう変形なので、等比中項に着目しようという流れです。

 

等比中項は3積の相乗平均(なお、等差中項は3和の相加平均)ですので、積の方から変形できると分かります。

 

次は「②,③を用いて」とあり、さらに「a,bの満たす関係式」とあります。出来た④の式には「r」

が入っています。これは「x」を消去しろという意味だと分かりますので、③を使ってxを消せばOKです。

 

 

ULTIMATE Principle Piece条件式1つにつき文字は1つ減る


 

⑤は意外と分からないでしょうか。④が「r」についての2次方程式であること、「実数が存在するので」と書いてあること、⑤に「r」がないことなどから、判別式だと判断できます。数列で判別式はあまり出てこないので、ちょっと止まったかもしれませんが、ここだけなら後に影響しません。

 

(3)はa,bの値が入っているので、まず④を使えば「r」は出せます。係数は大きいですが、64が入っているので、あとは272を2で割れるだけ割ればいいですね。

 

なお、公比は4と1/4が出ます。項の順番だけの問題なので、逆数が出るのは当たり前です。検算ポイントですね。


 

最後は対数が入ってぎょっとしますが、snが等比なので、logを入れて等差にしているだけです。従って、tnは等差×等比となっていますので、お決まりの和の計算というわけですね。

 

 

Principle Piece B  等差×等比の和 (1-公比)Sを計算する

拙著シリーズ(白) 数学B 数列 p.19-20、p.27 など

 

 

計算ミスをしやすい和の計算です。n=1,2などでt1、t1+t2と比較して検算を必ずしましょう。

 

 



本コーナーでは、過去問の解説などからは見えない部分を解説していくことで、他にはない、独特の観点から解説をしていきます。

 

 

 

 

 

 


関連リンク

Principle Piece 数学B 数列

 

拙著シリーズ(城) 数学II・B(原則のみ) 

 

センターで必須の計算テク・裏技を習得したいなら

 

 

 


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