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Channel: 東大数学9割のKATSUYAが販売する高校数学の問題集
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【答え】条件式下における最大値 PieceCHECK 2016-1

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いつもご覧頂きまして、ありがとうございます。KATSUYAです^^

先日の、条件式下における最大値の解答です^^


(東京理科大 2013




今年の最初は、条件式下における、最大値の問題です。【x、yは実数であることから、実数解条件に結びつけます。x、yに制限がなければ判別式利用だけで済みますが、今回は正の実数ですから、解の存在範囲に帰着させることになります。少なくとも1つ解がある、というパターンなので、少し答案量が多めです】

と、ここまで私は考えて、「この解法やめ^^」となり、上記のような三角関数に結びつける解法を取りました。条件式は2次式のため、楕円を回転させたもののはずなので、楕円のように2乗+2乗=1に出来るはずです。それを利用し、三角関数に置き換えて解きました。



理系の原則ですが、このような問題にも使えるってことですね。


Principle Piece III-88条件式が楕円ならパラメーター表示で三角関数の問題へ
(拙著シリーズ(白) 数学III 式と曲線 p.38

正である範囲は、θの範囲として帰着されます。xは合成すればOKですし、(1)も合成だけで済みます。


(2)は2次式のみですから、2θに統一すれば合成できます^^


Principle Piece II-76sin cosを含む2次式なら2θに統一して合成
(拙著シリーズ(白) 数学II 三角関数 p.52~53


最大となるθは75°なので、一応加法定理で出しておきました。






※「ヒントに実数を強調しておいて、三角関数でいくとは」、といわれそうなので、解の存在範囲でもやっておきました。



【別解】 ※解答よりも雑なところもありますが、ご了承ください。


(2)では、こちらの解法だと最大となるときのyの値に2重根号が入ってきたりと、存在範囲以外でも時間のかかる部分が多そうですので、「結果的に」三角関数の方でよかったかなという感じです。こればかりは、やってみないとわかりません。



なお、(2)であればこんなやり方もあります。



【別解2】 解答に比べると雑な部分がありますが、ご了承ください。



相加・相乗のパターンに持ち込んでいます。左辺が2次の同次式(斉次式)なので、xyで割れば相加平相乗の形になり、右辺はただのzの逆数なので、行けるかな、という判断です。ちょっと発想よりですね。







1.解けた人は、今後の勉強はじっくり演習をしましょう。

2.解けなくて、原則を知っていた人は、思考時間を長くする演習をしましょう。

3.解けなくて、原則も知らなかった人は、原則集めからやる必要があります。




Piece CHECKシリーズでは、出来あがった答案からは見えない部分を解説していくことで、「なぜそうやって解くのか」「いったいどこからそんな答案が生まれるのか」に答えていきます。





関連するPrinciple Piece

Principle Piece 数学I 数と式
Principle Piece 数学Ⅱ 複素数と方程式
Principle Piece 数学II 三角関数
Principle Piece 数学III 式と曲線







2012年度のPiece CHECK が見たい人はこちら
2013年度のPiece CHECK が見たい人はこちら


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